網戸がレールから頻繁に外れるという症状を放置していると、最悪の場合、網戸が窓枠から完全に離脱して落下し、通行人に怪我をさせたり近隣の器物を破損させたりする重大な事故に繋がりかねません。特に台風シーズンや強風が吹く時期には、網戸にかかる風圧は想像以上に大きくなります。網戸が外れやすくなっているサインを見逃さないことが、安全な住まいづくりの第一歩です。まずチェックすべきは、網戸を閉めたときにサッシの縦枠との間に隙間ができていないかどうかです。上が空いていたり下が空いていたりする場合は、網戸の戸車の高さが左右でバラバラになっている証拠です。この状態では網戸が常に斜めに傾いているため、レールとの噛み合わせが甘くなり、外れやすくなります。調整方法は至ってシンプルで、網戸下部の側面にある調整穴にプラスドライバーを差し込み、ネジを回すことで戸車を上下させます。右に回せば上がり、左に回せば下がる仕組みが一般的ですので、隙間を確認しながら少しずつ調整してください。また、網戸の上部にある振れ止め部品の点検も欠かせません。この部品は網戸が上に持ち上がるのを防ぐストッパーの役割を持っています。経年劣化でネジが緩むと、この振れ止めが下がってしまい、網戸が簡単にレールを乗り越えられる状態になってしまいます。網戸をレールにはめ込んだ後、振れ止めをレールの溝に軽く接触する程度まで持ち上げてから固定し直すことで、外れ防止の機能が復活します。さらに、戸車の滑りを良くするために、シリコンスプレーを少量塗布するのも効果的です。ただし、油分を付けすぎるとかえって埃を吸着してしまうため、適量を心がけてください。レールに歪みがある場合は、ペンチなどで優しく修正できることもありますが、無理をするとレール自体を傷めてしまうため注意が必要です。網戸の寿命は一般的に十年程度と言われており、もし枠が歪んでしまっている場合は、新しい網戸への新調を検討する時期かもしれません。日頃から網戸の開閉時に異音がしないか、動きが重くないかといった変化に敏感になることで、外れるトラブルを未然に防ぎ、長く快適に使い続けることが可能になります。
網戸外れたままにしないための調整のコツ