長年使い込んできたカーペットの汚れやダニが気になり始め、掃除のしやすいフローリングへのリフォームを検討する際、まず最も気になるのが費用の全体像です。一般的に、六畳程度の居室をカーペットからフローリングへ変更する場合、工事費込みの相場はおよそ十万円から十五万円程度が目安となります。この費用の内訳を詳しく見ていくと、主に新しい床材の材料費、職人の人件費、そして既存のカーペットを剥がして処分するための撤去・廃棄費用に分けられます。材料費については、選ぶ床材のグレードによって大きく変動します。安価なシートフローリングであれば材料費を抑えられますが、天然木の風合いが美しい突板や挽板、あるいは無垢材を選ぶと、それに比例して総額も上がっていきます。また、多くの人が見落としがちなのが、カーペットの下にあるフェルトなどのクッション材の処分費用です。カーペット本体だけでなく、これらも産業廃棄物として適切に処理する必要があるため、数千円から一万円程度の処分代が加算されるのが通例です。さらに、建物の構造によっても費用は変わります。マンションにお住まいの場合は、管理規約で床の遮音性能が定められていることが多く、Lー四十五やLー四十といった等級を満たす高機能な防音フローリングを使用しなければなりません。これらの防音部材一体型の床材は、一般的な戸建て用の床材よりも単価が高いため、マンションのリフォームでは戸建てよりも二割から三割ほど割高になる傾向があります。施工期間は、六畳程度であれば熟練の職人一人で一日のうちに完了することがほとんどですが、家具の移動が必要な場合は別途家具移動費が発生することもあります。リフォームを成功させるためには、単に提示された金額の安さだけで選ぶのではなく、下地の調整まで丁寧に行ってくれるか、追加費用の発生条件が明確かといった点を確認することが不可欠です。事前の現地調査で床の凹凸やカビの状態を正確に把握してもらうことで、正確な見積もりを出し、納得のいくリフォームを実現することができます。予算を立てる際は、これらの諸経費をすべて含んだ総額で比較検討することが、失敗しないための第一歩となります。
カーペットからフローリングへ張り替える費用の相場