住まいの快適性と省エネ性能を劇的に向上させる断熱リフォームですが、その計画を進める上で、やはり気になるのが「費用」です。断熱リフォームの費用は、工事を行う部位や範囲、使用する断熱材や建材のグレードによって大きく変動します。適切な予算計画を立て、賢く制度を活用することが、満足のいくリフォームを実現するための鍵となります。まず、部位ごとの費用相場を見てみましょう。最も手軽で効果が高い「内窓の設置」は、一か所あたり5万円から15万円程度が目安です。既存の窓を、断熱性の高い窓に交換する場合は、10万円から30万円程度(一か所あたり)が相場となります。壁の断熱リフォームは、内側から行う場合、六畳間の壁一面で10万円から30万円程度、家全体となると100万円以上かかることもあります。外側から行う外断熱の場合は、外壁工事も伴うため、さらに高額になります。床の断熱リフォームは、床下から施工する場合で、一坪あたり3万円から6万円程度。天井の断熱リフォームは、天井裏に断熱材を敷き込む方法で、一坪あたり2万円から5万円程度が目安です。家全体を本格的に断熱リフォームする場合は、数百万円規模の費用が必要になることも珍しくありません。これらの費用は決して安くはありませんが、その負担を軽減するために、国や地方自治体が実施している「補助金」や「助成金」の制度を積極的に活用することが非常に重要です。特に、省エネルギー化に繋がる断熱リフォームは、様々な補助金制度の対象となっています。代表的な国の制度としては、「こどもエコすまい支援事業」の後継事業や、「先進的窓リノベ事業」などがあります。これらの制度は、一定の省エネ基準を満たす断熱改修工事に対して、工事内容や性能に応じて、数十万円から、場合によっては百万円を超える補助金が交付されるものです。また、多くの地方自治体(都道府県や市区町村)も、独自にリフォーム補助金制度を設けています。自治体によっては、国の補助金との併用が可能な場合もあります。これらの補助金制度は、それぞれに申請期間や対象となる工事の条件、予算の上限などが定められています。リフォームを計画する際には、まずリフォーム会社の担当者に、利用できる補助金制度がないか相談してみましょう。