築30年になる私の家は、冬の寒さが本当に深刻でした。暖房をつけても、窓際や廊下は常にひんやりとしていて、スリッパと厚着は欠かせません。毎朝、窓ガラスが結露でびしょ濡れになるのも悩みの種でした。光熱費はかさむ一方で、暮らしの快適さとは程遠い状況。この長年の悩みを解決すべく、私たちは思い切って、家全体の断熱リフォームに踏み切ることにしました。リフォーム会社と相談し、私たちが選んだのは、窓、壁、天井の断熱性能を総合的に向上させるプランでした。まず、家中の窓を、一枚ガラスのアルミサッシから、Low-E複層ガラスが入った樹脂サッシに交換しました。これだけでも、窓際からの冷気の侵入が劇的に減ることが期待できるとのことでした。次に、壁には、内側から断熱ボードを貼り増しする工事を行いました。リビングや寝室など、特に長い時間を過ごす部屋を中心に行ってもらいました。そして、天井裏には、既存の断熱材の上から、さらに高性能なグラスウールを敷き詰めてもらいました。工事期間は約1か月。住みながらの工事は、多少の不便はありましたが、日に日に我が家が生まれ変わっていく様子を見るのは、ワクワクする体験でした。そして、リフォーム後、初めての冬が訪れた時、私たちはその効果に心から驚かされました。まず、あれほど悩まされていた窓の結露が、ほとんど発生しなくなったのです。毎朝の日課だった窓拭きから解放された喜びは、本当に大きなものでした。そして何より、家の中が、信じられないくらい暖かくなったのです。以前は、暖房を最強にしても足元が寒かったのが、今は弱い設定でも、部屋全体がほんのりと暖かく、快適に過ごせるようになりました。家の中での厚着も不要になり、廊下やトイレに出るのも億劫ではなくなりました。驚いたのは、光熱費です。リフォーム後の冬の電気代とガス代は、前年の同じ月と比べて、3割以上も安くなっていたのです。快適になった上に、経済的なメリットまであるとは、まさに一石二鳥でした。夏も、その効果は明らかでした。二階の部屋の、うだるような暑さが和らぎ、エアコンの効きが格段に良くなったのです。断熱リフォームは、決して安い投資ではありませんでした。しかし、それによって得られた、一年を通しての快適さ、家族の健康、そして経済的なゆとりは、かけた費用をはるかに上回る価値があったと、今、心から実感しています。
家が断熱リフォームで生まれ変わった話